検査部の検査技術課は、生化学検査、免疫血清検査、血液検査、一般検査、輸血検査、細菌検査、生理検査の領域で構成されています。臨床検査部門では他に病理部門がありますが、病理診断科部に属しています。しかし、臨床検査技師の働く場として業務配置を共有していますので、同じ職場としてご紹介します。
令和5年1月現在臨床検査技師17名(内1名産休中)在籍しています。病院本館2階に中央検査室があり、この他に新生児集中治療室(NICU)、耳鼻科外来、外来中央採血室にも人員が配置されています。生化学・免疫血清部門2~3名、輸血部門1名、血液部門1~2名、一般部門1名、細菌部門1~2名、生理部門1~5名、NICU1名、耳鼻科外来1名、外来採血室1名、病理部門3~5名の配置で、平日勤務の他、夜間休日の緊急検査対応の為、日直当直業務も行っています。
当直明けは午後休になる事、曜日・日中時間帯の業務量の変化、休暇取得・出張による欠員に対応する為、複数領域の業務ができる様に入職当時からトレーニングします。
各部門には、自動分析装置が設置されており検体部門で、全くの用手法と言えるのは数項目です。検査の依頼は、全て電子カルテから行い、それが部門システム経由で測定機器に伝えられ検体の投入後、自動測定、結果値の自動判定(予め設定された異常値は目視確認)後電子カルテへ送信、結果閲覧となります。この為、システム運用の知識、分析機器の整備、精度管理の技術も習得する事になります。日常業務を習得した後は、院内外の各種研修会参加、学会参加・発表を通じてのスキルアップや、各種資格、認定取得に力を注いで頂ける様に支援する体制が準備されています。特に、業務に直結する資格を取得していただくことを応援します。
現在、超音波検査師士、細胞検査士、各分野二級臨床検査技師、聴力・平行機能検査技術認定者、日本DMAT隊員、第一種衛生管理者、衛生工学衛生管理者、劇物毒物取り扱い者、有機溶剤作業主任者、特定化学物質及びアルキル鉛等作業主任者・・等、資格・認定取得者が活躍しています。
私は複数の検査部門に携わって知識や技術を身につけたいと思い、総合病院である当院を志望しました。現在は血液検査と病理検査を担当しています。
当院の病理検査室は専門医との距離が近いため、判定困難な症例は一緒に細胞像を見て意見交換することで、より深い知識を身につけることができます。血液・病理それぞれの部門で得た知識を総合して検査データを見られるようになったことは複数部門を担当するメリットだと感じています。
新人の頃は1人で担当する日当直業務に大きな不安を感じていましたが、日当直研修の3ヶ月間はマンツーマンで業務を教わることができ、十分に経験を積んでから日当直業務に就くことができました。未だに緊張する場面もありますが、研修期間で学んだことを思い返しながら早く正確な検査結果が提供できるように努めています。日当直業務で担当部門以外の検査にも携わることは、幅広い検査知識の習得につながっています。
当院はスタッフの人数が少ない分、部署関係なく相談や質問ができ、資格取得や学会・勉強会参加を通してのスキルアップもサポートする環境が整っています。
職場の雰囲気や詳細な業務内容については是非一度見学にいらしてください。見学を希望される方は病院代表に連絡し、「検査技術課、病理技術課の職場見学希望」とお伝えください。(病院代表:022-243-1111)