消化器内科は現在4名の常勤医で、外来・検査・治療・病棟業務など、それぞれが専門的な知識を生かし、協力しあって日々の診療に携わっております。常勤医は全員が日本消化器病学会専門医(指導医2名)、日本消化器内視鏡学会専門医(指導医2名)、日本内科学会認定医(総合内科専門医3名)の資格を有しており、日本肝臓学会専門医も2名と、知識・経験とも豊富な専門医が診療します。地域の患者さんやご家族の皆様のお力になれますようにスタッフ一同、精一杯頑張りたいと考えております。
各種消化器救急疾患はもとより、胃や大腸における腫瘍(ポリープ・がんなど)、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、ウイルス性肝炎・自己免疫性肝炎などの肝疾患など多岐にわたる疾患を診療しております。大腸ポリープについては年間350件ほどの内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行っており、大きな腫瘍や瘢痕合併例に対しては内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を導入しております。
ご希望があれば、鎮静剤や細径内視鏡を用いることで、より苦痛の少ない検査を行います。検査にあたっては適切にモニタリングを行い、安心・安全な検査を提供できるよう心がけております。また、女性患者さんの希望がある場合には、女性医師が大腸内視鏡検査を担当させていただくことも可能です。
早期がんに対する内視鏡治療から新規の分子標的治療薬を含めた化学療法や緩和ケアまで、いずれの病期のがん患者さんに対してもきめ細かい診療と対応が可能です。精度の高い検査を行い、治療方針については消化器内科・外科全員参加のカンファランスにて検討しております。栄養サポートチームや緩和ケアチームとも連携し、すべての患者さんの予後向上・QOL改善を目指して診療を行っております。
潰瘍性大腸炎やクローン病といった炎症性腸疾患の治療は非常に進化しています。当院では、抗TNFα抗体製剤、抗IL-12/23抗体製剤、JAK阻害剤、α4β7インテグリン阻害薬などの生物学的製剤・分子標的薬による治療に加え、腎臓内科と連携した血球成分除去療法など、様々な治療に対応可能です。
急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変など原因を診断した上で、適切な治療を行うように心掛けております。C型肝炎ウイルス感染症に対しては経口DAA(直接作用型抗ウイルス薬)による治療も行っています。