看護部の理念
患者さんを尊重し、確実で丁寧な看護の実践
赤十字の理念に基づき、看護の専門職業人として、時代に即応した質の高い看護サービスを提供する。
仙台赤十字病院は大正13年に日本赤十字社宮城県支部診療所として開院し、今年100年目を迎えました。病院理念は「人道博愛に基づいて医療を行ない、全ての人の尊厳をまもる」ことであり、地域医療を担う中核病院として約割を果たせるよう、良い医療の提供に努めています。総合周産期母子医療センターを中心とした周術期医療をはじめとして、小児からご高齢の方々への幅広い治療や看護を行い、退院後も安心した生活が送れるように地域と連携しながら継続的な療養を目指しています。
看護部の理念は「患者さんを尊重し、確実で丁寧な看護を実践します」。この理念の具現化に向けて、患者さんがどのような健康状態であっても、誇りある人生を生きるお一人ひとりを大切にした個別性のある看護の実践に励んでいます。また、専門職としての看護実践能力を高められる教育環境の整備、働き甲斐があり安心して働き続けられる職場づくりにも取組んでいます。
私たちと共に、看護師としての第一歩を歩み始めてみませんか。心よりお待ちしております。
当院は、総合周産期母子医療センターを有しており、NICUは12床、GCUは24床の病棟です。双胎や品胎、重症新生児仮死等、年間約400名の新生児が入院します。
私たちは、小さな命の未来とご家族の笑顔を守るため「入院中の安全確保とご家族との絆の強化に努め、早期退院を支援する」を病棟の基本方針として、多職種と連携してチーム医療に取り組んでいます。赤ちゃんが1日でも早くご両親のもとで過ごすことができるよう丁寧な看護の提供に努めています。
4階B病棟は、MFICU(6床)を含む病床数50床の産科病棟です。ハイリスク妊産婦の母体搬送を積極的に受け入れ、産婦人科・新生児科医師・助産師ともにチームで医療を行っています。さらに、正常分娩・里帰り分娩も数多く受け入れ、年間約800件の分娩を取り扱っています。
自立した助産師活動として、両親学級・母乳外来、産後2週間健診、産後ケア・妊産婦精神支援などを、外来・地域と連携して行なっています。「新しい命を育み、繋いでいく女性を支援する」助産師の活動に一緒に取り組みましょう!
5階病棟は整形外科単科の病棟です。2019年度より人工関節センターが設立され、股関節や膝関節・足関節の人工関節の手術を受ける患者さんが多く入院されています。患者さんは、それまでの痛みから解放され自立した日常生活を送りたいという夢を持って入院されます。その夢が叶い、一歩ずつ前に進めるように、私達はあたたかく信頼されるチーム医療を目指して日々励んでいます。
6階病棟は外科、泌尿器科、耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、小児外科等の患者さんが入院しています。手術を受ける方が多く、患者さんの痛みに手を差し伸べられる優しさとちょっとした変化を見逃さない鋭さを兼ね備えた看護師の育成に力を入れています。また、在宅指導や育児指導を通して支援を行い、退院後も安心していただけるような看護実践に取り組んでいます。
7A病棟は循環器内科・呼吸器内科・腎血液内科の急性期疾患の患者さんを対象とする病棟です。重症度が高く、日常生活の援助を必要とする患者さんが多く入院しています。専門性の高い治療や処置について、確実な知識と技術が求められます。さらに、高度な医療を提供するだけでなく、患者さんお一人おひとりの生活史や個別性を尊重し、細やかな看護の実践を心がけています。患者さんの尊厳を護ることを看護の基盤とし、日々のケアを丁寧に行うことを大切にしています。
7B病棟は地域包括ケア病棟です。急性期治療を終えた患者や、在宅・施設から一時的な入院を必要とする患者も受け入れています。患者が安心して生活の場へ戻ることができるよう、入院中はリハビリ支援を積極的に行い、ADLの回復と維持に努めています。また院内デイケアを実施し、様々な活動を一緒に行うことで、活動への意欲が持てるように努めています。患者の希望に寄り添い退院後の生活を見据えた退院調整ができるよう、多職種が協働して支援しています。
8階病棟は、内科系、外科系の患者さんと、感染症の患者さんが入院する急性期混合病棟です。高齢の患者さんも多く、尊厳を護るケアが提供できるよう努めています。さらに、退院支援とともに、患者さんの意思を尊重したエンド・オブ・ライフケアの実践にも多職種で取り組んでいます。また、入院を機にADLが低下しないよう離床を促しながらも、安全な療養環境を提供するため転倒予防に力を入れています。
患者さんが安心して治療を継続できるよう、体調管理をはじめセルフケアの指導を行い、生活の質を維持できるようサポートしています。看護外来では、認定看護師を中心にスキンケア、化学療法、リンパ浮腫、禁煙、糖尿病、骨粗鬆症に対する指導を行っており、個々の状態に応じた療養支援を通して看護の専門性を発揮しています。外来学習会やチーム活動を通して自己研鑽を図り、働きがいのある環境づくりに努めています。
腎センターは慢性腎臓病患者の血液透析を行っている部署です。中でも当院は、地域において透析が必要となった患者さんに、安全安心な透析のスタートを支援する役割を果たしています。また、手術や検査のため他施設から紹介された透析患者さんも多く受け入れています。透析治療を受けることで、患者さんの生活スタイルは一変してしまうことがほとんどです。戸惑いや不安が多い日々を過ごす患者さんに、透析を受けながらもその人らしく生活していけるよう支援しています。
私たち手術室看護師は日々、患者さんが安心して手術を受けることができるように、医師・臨床工学技士などと協働し安全で質の高いチーム医療を提供できるように努めています。手術看護は基本的な看護技術のほかに、術式や病態生理など、各科にわたる知識が必要であり、多くの学習の機会があります。スタッフは協力しながら担当する患者さんにやさしく、丁寧な手術看護を行うことを目標としています。
患者サポートセンターでは、入院支援看護師が、入院前から安全に安心して治療に臨めるように、また退院後の生活をイメージして準備できるように支援しています。
退院支援看護師は、病棟看護師が実践してきた看護が切れ目なく安心・安全な療養につながるよう社会福祉士と協働し、院内の各専門職スタッフと定期的にカンファレンスを行い、併設の居宅介護支援事業所や地域スタッフと連携しながら、看護の視点で退院支援を行っています。
赤十字病院は地域医療を担うとともに、災害時救護活動を行なう使命をもっています。当院は宮城県における災害拠点病院に指定されており、災害発生時には関係機関と協働し、積極的に医療救護活動にあたります。災害発生時に迅速・適切に対応できるように、日頃から看護専門職としてまた赤十字救護員としての質の向上に努めています。
その他、赤十字事業の推進者として赤十字の各講習会を開催し、普及にも力を注いでいます。
看護部は、看護部長、看護副部長(2名)、各看護単位の看護師長・看護係長、助産師、看護師、介護員、看護補助者の総勢372名(令和5年2月現在)で病院職員の過半数を占めています。
(ロング日勤は複数の時間設定があります)
看護の継続性と責任のあるケアの提供を行うことを基本とする固定チームナーシング、安全で質の高い看護を目的としたデイパートナーシップ、一部機能別看護を取り入れています。
認定看護師は、5年以上の実務経験があり、6ヶ月の認定看護師教育課程を修了し、日本看護協会の認定試験に合格した者に与えられる資格です。専門看護師同様、専門性の高い看護師として各領域で組織横断的に活動し、実践、指導、コンサルテーションの役割があります。
現在当院では、がん化学療法看護2名、感染管理1名、皮膚・排泄ケア3名、がん性疼痛看護2名、新生児集中ケア1名の認定看護師が活躍中です。
当院には、認定看護師養成の奨学金制度があります。また、研修中は、有給での受講となり、病院全体として支援する体制が整っています。
医療安全推進室は病院内の安全に関わること全般について、調査や討議をし、決定する病院長直属の組織です。医療安全に関する研修を修了した看護師が、専従で配置され、インシデント事例の収集、分析、事故発生時の対応、事故防止対策の検討、職員への周知、啓蒙、職員研修の企画等々医療安全に関わる問題に積極的に取り組んでいます。
介護支援専門員(ケアマネジャー)の資格を有した看護師が、介護保険に関するご相談に対応しています。介護保険の利用、退院後の自宅での療養生活への不安、ケアプランの作成、住宅改修、ベッドなどのレンタル等々介護に関する相談に応じ、患者さま、ご家族のお力になれるよう努めています。
当院看護部では、看護学生向けに、LINEで病院インターンシップや説明会などの情報を発信しています!
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