産婦人科ニュース

経腟エコーでは何をみるの~妊婦健診編

産婦人科でのエコー検査には主に経腟エコーと経腹エコーがあります。
今回ご説明する経腟エコーは、腟から検査するため骨盤の深いところにある子宮や卵巣を観察することに適しています。
妊娠初期にはまだ赤ちゃんが小さくお腹からの観察ができないことがあり、主に経腟エコーで診察をします。同時に子宮筋腫や卵巣腫瘍がないか、子宮の中に出血がないかも確認をします。
前回帝王切開の妊婦さんは、子宮の筋層が薄くなっていないかも確認します。その他に頚管長胎盤の位置、子宮口付近の臍帯の有無なども診ることができます。
必ず経腟エコーをするのは妊娠初期と妊娠20週前後ですが、その他にも切迫流早産がある場合、胎盤の位置が低い場合、里帰りやセミオープンで当院を久しぶりに受診される場合など、状況に応じて経腟エコー検査が必要となることがあります。