通常の分娩は、自然に陣痛や破水が起こり進行していくものですが、通常の分娩開始を待たずに分娩を進めた方がいい場合があります(*下記参照)。また、自然に陣痛がきていても陣痛が弱く分娩が進まない場合は、陣痛促進剤を使用することがあります。
子宮口が開いていない場合は、子宮頚管を柔らかくし、広げる目的でラミナリア、ラミセル、メトロなどを子宮口に留置します。
子宮口がある程度開いている場合は陣痛促進剤を使用します。内服、点滴、腟剤があり、子宮口の状態に合わせて使用します。お薬の使用中は、陣痛が強くなりすぎていないか、赤ちゃんが苦しくなっていないかなど継続してモニターしていきます。
安全性の観点から、分娩誘発は基本的に平日の日中に行います。分娩誘発を開始して、いつお産になるかには個人差があり、すぐ出産になる方から、3-4日かかる方までさまざまです。
分娩誘発中にお母さんや赤ちゃんの状態が悪化するときは帝王切開に切り替えることもありますので、緊急時にご家族と連絡がとれるようにしておきましょう。