産婦人科ニュース

妊娠中に行う検査~初期検査編2

1)    血液型、不規則抗体

妊娠中もしくは分娩時は緊急輸血が必要となる事態が発生することもあります。比較的まれな血液型ではすぐに同じ型の血液が入手できるとは限りません。緊急時にすみやかに輸血が行えるようにするために、血液型がわかっていることが大切です。
また、血液型がRh陰性の場合や、赤ちゃんに影響する不規則抗体が陽性の場合は、血液中の抗体が胎盤を通過し、胎児の赤血球を壊してしまうことがあります。このような血液型ではないか初期に確認します。

2)    HTLV1

母乳から感染する可能性のある病気です。最初の検査で引っかかっても、必ずしも陽性ではないこともあります。陽性の場合は授乳方法について相談していきます。

初期検査編3に続きます。