産婦人科ニュース

多胎妊娠(ふたご、みつご)について

当院ではNICU・GCUがあるため、多胎妊娠の妊婦さんが多く通院されています(年間約60組)。多胎妊娠ではさまざまな留意点があるのですが、切迫早産にも注意が必要です。

単胎でも、多胎でも、それぞれの赤ちゃんは同じように発育していきます。30週で一人が約1500gになり、双胎の場合は合計で3000gの赤ちゃんがお腹にいることになります。これは、単胎では40週(予定日)の体重に相当します。そのため双胎では30週頃よりお腹が張りやすくなり、早産しないような管理(安静、お薬の内服・点滴)が必要となります。状況によっては20週台から長期の入院となることもあります。品胎(みつご)妊娠の場合はさらにお腹が張りやすくなりますので、遅くても24週には入院管理を行います。

経産婦さんの場合は、入院となったときに上のお子さんの預け先に悩むことが多いようです。ご家族のサポートが必須ですから、妊娠初期のうちにいざというときの対応を相談しておくことをお勧めします。

ご不明な点、ご心配なことがございましたら、健診時にご相談ください。