放射線科

診療科の特色

CTのトピックス

シーメンス社 SOMATOM Definition AS+(2011年12月より稼働)
2021年度に行われたアップグレードにより、ハードウェア面およびソフトウェア面の両方において新たな技術が導入
ノイズ低減や新たな処理により、低被ばく撮影が可能
次のようなソフトにより、通常の 2 次元画像では困難であった診断も可能

  1. 大腸バーチャル内視鏡(大腸カメラに匹敵する様な画像を CT にて具現する)
  2. 心臓冠動脈 3 次元表示(心臓カテーテル検査の代わりに、 CT にて冠動脈 3 次元画像を作成する)
  3. 心臓機能解析(拡張期と収縮期の任意の断層面から駆出率を検討する)
  4. 脳血流解析(造影剤の潅流状況から虚血域を検出し脳梗塞を診断する)
  5. 肺結節解析(肺結節の最大径、体積を自動計測し、より客観的評価を行う)
  6. 歯並び解析(歯並びのカーブに合わせた 1-2 mm 厚の冠状断にて歯や顎を観察する)

MRのトピックス

シーメンス社MAGNETOM Avanto Fit(2023年6月より稼働)
脳ドックでは通常の脳梗塞や微小出血など脳卒中の検査に追加して、アルツハイマー型認知症の原因である脳の萎縮を調べる撮影もしている
汎用コイルの他に、足、肩、乳房など様々な専用コイルがあるので、汎用コイルを使ったものよりも短時間で詳細な撮影が出来る

  1. 関節軟骨のカラーマッピング(軟骨をカラー化し、変形性関節症などを詳細に診断する)
  2. 脳の磁化率強調像(静脈や古い血腫が見やすい)
  3. 脳血管表示( 1.5 テスラと比較すると、 200-300 μm レベルの細い枝も見やすい)
  4. 聴神経の白黒反転画像(脳脊髄液を黒、神経や血管を白にして見やすくする)
  5. 前立腺癌や乳癌の磁気共鳴分光法( MR スペクトロスコピー。前立腺の癌細胞から出てくる波長はコリンが多く、クエン酸が少ない。スペクトル上の信号をグラフ化し、両者の比を取り、癌診断の一助とする)
  6. 胆膵管表示(胆管、膵管、胆嚢管がより細かなレベルまで見える)
  7. 骨盤臓器の T2 強調像(子宮、卵巣、前立腺、膀胱などを極め細かに表示できる)
  8. 下肢動脈の観察(造影剤併用にて径 1 mm くらいの細い枝まで描出可能)

※注意事項 3 テスラは磁場強度も強いので、体内に金属がないなどの問診も更に重要

血管造影のトピックス

Philips社 AlluraClarity FD20(2013年9月より稼動)
当院で行っている主な手技を以下に示す

  1. 心臓カテーテル検査
  2. 透析患者さんの狭窄や閉塞をバルーンカテーテルで治療するシャントPTA

核医学検査のトピックス

シーメンス社 Symbia T2(2008年2月より稼動)
診断用 CT が付いているSPECT/CT装置
CT 画像と核医学画像を重ね合わせる事により、病変の解剖学的部位をピンポイントに表示できる。形態情報が不明瞭であった従来の核医学検査の欠点を解決している
骨シンチ、ガリウム(腫瘍/炎症)シンチ、脳血流シンチ、心筋シンチ、腎シンチ、副腎シンチ、蛋白漏出シンチ、胃食道逆流シンチなどを行っている

乳腺撮影のトピックス

Hologic社 Selenia Dimensions(2007年10月より稼動)
フラットパネルディテクタを搭載したフルデジタルマンモグラフィー装置
女性の大敵乳ガンの早期診断に威力を発揮できる
撮影は女性診療放射線技師が担当

スタッフ紹介

  • 東北大学病院放射線診断科応援医師