診療科から・わたしたちは忘れない

眼科トピックス

眼科副部長 愛川 弘子

眼底三次元解析装置OCTを導入しました。

 OCTはいわば眼球のCTやMRIに例えられる器械で、眼球の断面をあたかも顕微鏡で組織切片を見るかのように撮影できる革新的な診断機器です。

 特に加齢黄斑変性、近視性新生血管黄斑症、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫や緑内障などの診断や治療方針の決定、治療後の管理に威力を発揮します。近年、これらの黄斑疾患に対しては、抗VEGF療法(血管新生に重要なサイトカインである血管内皮増殖因子;VEGFの働きを特異的に阻害する薬剤)などの新たな治療が適用され、予後の改善が得られるようになってきています。

 これらの中で、近視についてお話します。近視をとても心配される親御さんがありますが、もともと日本人(東アジア諸国)には近視が多く、病的近視はさておき、軽度・中等度の近視は、眼鏡で十分に矯正できますので、それほど不都合はありません。

 最大のポイントは、年を重ねて老眼が出てきた時に、近視なら、眼鏡を外すことによって老眼鏡なしに十分に近くが見え、近見に不自由を感じないということになります。パソコン操作など室内での近見作業が多くなってきた昨今、近見の視力と遠見の視力のどちらが大切かということに関しても議論のあるところです。読書が好きな方は、50、60歳になって、眼鏡を外すことによって何不自由なく本が読めることはかけがえのない利点です。正視のために50、60歳になって老眼鏡を忘れると本も読めない、書類も記入できない方と比べると、生活はよほど便利です。

 したがって、白内障の手術後のピントを決めるときに、眼鏡なしで近見が便利なように、遠見に弱い近視の眼鏡をかける状態をあえて好む方もありますし、ゴルフボールや遠くの山々が眼鏡なしで見える状態を好む方もあり、それぞれの生活状況に合わせた選択が大切になります。

 眼科領域でお困りのことがございましたら、どうぞお気軽に御相談下さい。

東日本大震災から5年。私たちは、忘れない。

 震災から5年の節目に、日本赤十字社では、改めて当時を想起することで、風化を防止し、国民の助け合い・防災、減災意識を確認するため「私たちは、忘れない。」~未来につなげる復興支援プロジェクト~」を行いました。

 仙台赤十字病院でも、平成27年3月11日(金)に、正面玄関ホールで展示のイベントを行いました。

   
  ▲ 救護服を着て写真撮影!   ▲ 実際の救護に持っていく資材を展示

★仙台赤十字病院は、災害拠点病院です!
災害拠点病院とは、日本において、地震・津波・台風・噴火等の災害発生時に災害医療を行う医療機関を支援する病院のことです。仙台赤十字病院は、平成9年3月に地域災害医療センター(災害拠点病院)として指定されました。災害発生時には関係機関と協働し、積極的に医療救護活動にあたります。また、赤十字病院は地域医療を担うとともに、災害時救護活動を行なう使命をもっています。災害時に備えて、赤十字病院の医師、看護師などを中心に編成される救護班を全国の赤十字病院で編成しています。災害発生時に迅速・適切に対応できるように、努めていきます。