院長室だより

院長 桃野 哲

私共は、今年度も地域で信頼され、頼られる病院を目指し皆さんの健康な生活を支えて参ります。

 この春、当院は30名の新人を迎えることになりました。八木山に新築移転した当時に入職した職員が定年になり始めており、これからも数年間は新人を多く採用していくことになります。彼らは、初めて職業人として患者さんに接しますので、専門職としての知識はあるものの何かと皆様にご迷惑をおかけするかと思います。申し訳ありませんが、温かく接していただくようお願い致します。

平成27年度の報告

 1年間、皆さんにご支援いただきましたが、残念ながら収支は赤字になりました。4月から消化器内科の医師が増員になりましたが、医師不在で消化器疾患の患者さんを制限していた影響ですぐに患者さんは増えず、外科の手術数も減ったことや、気候が良くて小児と高齢者の呼吸器疾患の患者さんが減少したことから、最近まで入院・外来ともに患者数が減っていました。ただ、1月以降は入院、手術件数も増えて以前に戻りつつあり、このまま、次年度につなげられればと思います。

 病院機能評価の更新で1月27日、28日の2日間にわたって審査を受けました。審査終了時に講評で不備が指摘された2項目は、病院機能評価機構からの審査中間報告でもC評価で修正を求められました。講評の後で直ぐに修正を済ませており、機構に修正の報告をしたので、もうすぐ認定証が届くと思います。

 また、当院の建物は築34年目になりましたが、建築費高騰などで当分の間改築は出来ないので、トランスや配電盤など、老朽化して必要になった電気関連設備の更新やエレベーターの改修工事を、年度末に実施しました。

平成28年度について

 本年度も当院では、総合周産期母子医療センターが宮城県の周産期医療を担い、整形外科では股関節、膝や足など下肢の整形外科疾患を重点的に担当し、小児科、外科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科など全科で一般的な疾患の診療を行います。そして、地域の開業の先生や病院との連携を深めながら、地域の皆さんの健康生活に貢献致します。

 また、今年も皆さんの地元にお邪魔しての医療講演会、仙台日赤医療セミナーを複数回企画しており、同時に当院医療スタッフが皆さんと1対1で対応する医療相談会を開催します。さらに、昨年度も実施しましたが、地域の皆さんにも参加していただいて実施する、院内の災害救護訓練を予定しています。

28年4月の診療報酬改定の影響  

 今年は2年に一度の診療報酬改定の年にあたり、3月4日の説明会で厚労省の担当が本題に入る前に、救急医療などに頑張り、効率的な医療を提供している病院を優遇する改定になったと説明しました。診療報酬の改定率は全体ではマイナス0.84%で、その内訳は薬価がマイナス1.22%、材料価格がマイナス0.11%で、診療報酬本体はプラス0.49%になり、計算では医科(開業医や病院)は0.56%のアップとされています。しかし、病院経営に詳しい公認会計士の試算によると、今回は小泉政権時代よりも厳しい改定で、病院は恐らくマイナス3%程度と大きな影響を受け、廃業に追い込まれる病院も出そうとのことです。

 今回の改定からは、診療報酬によって7対1病床から10対1や地域包括ケア病床に誘導しようという厚労省の強い意志が読み取れます。医療機能に応じた入院医療の評価では7対1病床の算定基準が変わって、重症度、看護・医療必要度が15%から25%以上へと数段厳しくなりました。当院では7対1病床の基準、25%をクリアーするのが危うくなっており、診療報酬の減額も覚悟しなければなりません。

 私共は、病診連携を重視しつつ、地域における自院の規模や機能を見直し、紹介患者さんの受け入れや急病患者への対応をより充実させ、患者さんに日常的な健康予防管理から高度な医療を提供することで、地域の皆さんから支持される病院を目指します。