院長室だより

病院長 桃野 哲

 この夏、北日本の各地は気温が高めで猛暑日も多く、熱中症やその予防対策の報道もみられたのですが、皆様は大丈夫でしたか。7月、8月と台風に続いて西日本の各地では、数日で平年の数か月分を超える雨が降る異常気象になり、洪水や土砂崩れの自然災害が発生しました。広島市では、集中豪雨により住宅地で大規模な土砂災害が発生して多くの皆様が亡くなられましたが、何日も降り止まない大雨で土砂の除去作業がままならず、行方不明者の捜索に難渋しました。亡くなられた皆様のご冥福をお祈りします。9月に入っても各地で大雨の天候が続き、千葉や北海道、そして県内でも仙台や石巻などで洪水被害が発生しましたが、豪雨の方はどうやら落ち着いたようです。

全国赤十字病院スポーツ大会開催

 10月4日(土)から5日(日)まで、全国赤十字病院スポーツ大会がグランディ・21、ベルサンピアみやぎ泉などの4会場で、当院が当番で開催されます。全国の赤十字病院からの選手団1400名が集い、軟式野球、バレーボール、卓球、フットサルなど9種目で競います。競技レベルは、県代表クラスのチームも参加するのでかなり高く、グランディ・21などの会場に来て観戦いただくと、それなりに楽しめると思います。

赤十字病院では、スポーツ大会と同じ規模で全国から職員が参加する日赤医学会を開催しており、これらのスポーツや学術大会では、各地から集う赤十字病院の職員が競技し、学んで親睦を深めています。このことで、働く病院は異なっても同じ日本赤十字社で働く者同士という一体感が醸成されます。そして、この一体感が、災害救護などへの出動時には、日本赤十字社としてまとまった活動の原動力になります。

東北の新設医学部は東北薬科大学

 東北での医科大学新設は、先の震災からの復興のためと首相の指示で進められており、手上げした宮城県の2大学と福島県の医療法人から、東北薬科大学の構想が選定されました。
当院では、ほとんどの医師が東北大学の医局との関連で勤務しています。東北大学医学部では、教育・研究・診療に携わる医師スタッフ数は以前より多く必要になっていますが充足は十分でなく、特に消化器内科、耳鼻咽喉科、眼科など一部の診療科では少ないので、市中病院でこれらの科に欠員が出ても直ぐの補充は無理です。東北では他の医学部も同様に厳しそうで、各大学の関連病院も厳しい状況におかれています。このような状況から、当院でも先述した診療科では大学からの医師派遣は望めず、当分、定員割れが続きそうです。

40年前に田中内閣が進めた一県一医大政策の後、東北地方の病院に勤務する医師はかなり増えましたが、ここ数年前からは、専門分科で増えた診療科を中心に常勤の専門医確保が難しくなっています。大震災がそれに加えて拍車をかけている状況で、多くの病院で勤務医が充足されていません。新しい医学部から卒業生が勤務医として赴任するのは大分先ですが、新設医大は医師の着任を待つ多くの病院にとっては一縷の希望の光です。新設医大の卒業生が宮城県に、最悪でも東北地方に残るようになれば嬉しいし、そう有って欲しいと思います。     

人事異動のお知らせ

 9月31日付で4名の医師が退職、異動します。NICUの山田雅明部長が鈴木病院、小児内科の千葉靖部長が東北労災病院、耳鼻咽喉科の佐々木高綱部長が大崎市立病院、外科の高舘達之医師が塩釜市立病院に異動します。耳鼻咽喉科の後任は先述のような事情で決まっておらず、当分の間皆様にご迷惑をおかけしますがご容赦ください。

(平成26年9月22日)