医療集談会

第128回仙台日赤医療集談会<3月20日>

「仙台赤十字病院外科と腹腔鏡下手術」

副院長兼第一外科部長  中川(なかがわ)国利(くにとし)

 八木山に移転した1982年以来の過去32年間に、外科に在職した医師は34名でした。年間入院患者数は移転当初の約300名から最近は800名に、また年間手術件数も約250件から600件近くにまで増加しました(図1)。著明に増加した疾患は胆石症で、当初の約30件から200件前後に、鼠径ヘルニアも約20件から150件ほどに、乳癌も10件弱から40件ほどに増加しました。また大腸癌は20件弱から100件を越えるまでに増加しましたが、内視鏡治療の普及に伴い最近は減少傾向にあります。一方、虫垂炎は40件前後と増減は認めず、逆に胃癌や胃・十二指腸潰瘍は減少しました。学術活動は症例数の増加に伴い激増し、累計では論文発表428件、学会発表627件に達しました。また歴代外科医は積極的に各種資格を取得し、さらに赤十字の使命である災害医療救援や国際医療救援でも活躍しています。
腹腔鏡下手術は1991年6月から開始し、過去22年7か月間に累計6,437例に達しました(図2)。主な手術は、胆嚢摘出術4,822例、大腸切除術435例、虫垂切除術402例、ヘルニア修復術342例、遺残尿膜管切除術64例などでした。腹腔鏡下手術導入初期には施行例は少なかったのですが、手技の確立と機器の開発に伴い漸増し、2013年には全手術例586例中377例(64.3%)を占めるまでになりました。低手術侵襲で拡大視効果のある腹腔鏡下手術は、今後も益々普及・発展してゆくことが期待されます。

図1.入院患者数、手術件数、麻酔件数の推移

図2.腹腔鏡下手術件数の推移

★中川副院長は、平成26年4月1日より、宮城県赤十字血液センター所長に就任されました。

 

日赤公式キャラクターが誕生しました♪

 赤十字創設者のアンリー・デュナン生誕にちなんで制定された世界赤十字デーである5月8日に、日本赤十字社の公式マスコットキャラクター「ハートラちゃん」が誕生しました。

 ハートラちゃんは、「苦しんでいる人を救いたい」という強い思いを胸に、ハートランドの森からやってきました。チャームポイントは、おでこの赤十字標章、大きなハート型の耳や真っ白な体に赤いしま模様です。
 日赤の活動を皆さんに広く知っていただくために活躍しますので、ハートラちゃんをどうぞよろしくお願いします。