院長室だより

病院長 桃野 哲

平成26年度も仙台赤十字病院をよろしくお願い致します。

   当院は、新たに45名の職員が加わって新年度を迎えます。看護師・助産師30名、診療放射線技師等4名、事務職2名、医師1名の計37名は新卒で、初めて仕事で患者さんと向かい合うことになります。彼らを、専門職として仕事が出来るように指導致しますが、当初は何かとご迷惑をおかけするかも知れませんので、よろしくお願いします。

25年度の報告

経営収支は、皆様にご支援を賜り、職員には努力して頂いたのですが、概算では残念ながらマイナスになったことを報告致します。昨年の夏には、長年の懸案だった療養環境のバリアフリー化の工事が終了し、1月には医療安全の推進と診療の質向上を目的に電子カルテを導入しました。

新病院建築については本社に計画案を提出しました。この先、理事会の承認を受けてからになりますが、進歩する医療の将来と当院がおかれた環境を見据えながら、30年間はしっかりと使える病院の基本設計に、職員皆で本格的にとりかかります。計画の進み具合は、折にふれて皆様にご報告致します。

今年度の目標は、患者さんへの思いやりや接遇を進化させるという職員が関与するソフト面を充実し、安全な医療と健全経営を目指すこととします。4月の診療報酬改定は0.1%プラスですが、消費税値上げ等を考えれば実質はマイナス改定とも言われ、当院にとっては26年度も厳しい年になりそうです。
皆様には変わらぬご支援をよろしくお願いします。

医師の異動 副院長で外科の中川国利部長は宮城県血液センター所長に異動、呼吸器内科の岡山博部長は定年退職となり、外科に舟山裕士部長が東北労災病院から、整形外科に東北大病院から山田則一副部長が赴任しました。研修医を含めて医師6名が異動し、10名が着任しました。通院の皆様には、心配をお掛けしますことをお詫び申し上げるとともに、新任の医師を宜しくお願い申し上げます。

外来受診時のお願い 

外来の4か所にインフォメーションカウンター(インフォメーション)を設置しましたので、受診時にご利用ください。
これまで各科窓口の職員がしていた業務を、各科の最寄りのインフォメーションカウンターの職員がすることになりました。
再来の方は 再来受付機でこれまでと同じように受付けしてください。(初診の方は、次のページをご覧ください)受付が澄んだら診療科でお待ちになる前に、最寄りのインフォメーションの職員に、声掛けをお願いします。
その後、診察までお待ちください。診察が終わりましたら、インフォメーションの職員に声掛けしてください。職員が会計番号をお知らせします(2科以上受診の方は、すべての診療が終わってからお願いします)
診療費の計算が済むと、会計番号は会計待ちモニターの精算できますの欄に表示されますので、会計窓口か、自動精算機で診療費をお支払いください。
何か、わからないことがあれば職員に聞いてください。

超高齢社会を迎えて

昨年8月、社会保障制度改革国民会議から、「治す医療」から「治し支える医療」へ、「病院から地域へ」と、これからの医療のあり方、医療・介護提供体制についての提言が出されました。これまでの医療は主として病院での専門医による治す医療が行われており、これは今後も必要ですが、高齢者が多くなるこれからは慢性疾患で複数の疾病を抱える患者さんが増えて完治が難しくなることも生じます。そこで、QOLを維持しながら病気と共存する患者さんの生活を支えるための医療と介護の協調が大切になります。人口の高齢化が進んでいくこれからは、高齢者の医療需要が増していき病院の能力を超えることが予想されます。そうなれば、病院だけでは医療を賄えなくなるので、地域の病院と開業医の連携による在宅医療はもっと重要になりますし、医療と介護の協調が必要で不可欠になります。医療と介護の係わりを構築する際には、事情が全国画一ではなくて地域でそれぞれ異なりますので、「病院から地域へ」という観点でみた時に、地域に適合して医療と介護が切れ目なく繋がってきちんと機能出来るようにすることが大切です。地域の中で、当院はどのような立ち位置で医療を担うかを、勉強し考えて早急に決めなければと思います。