医療集談会

第120回仙台日赤医療集談会<11月16日>

小池 洋一

「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の検査と治療について」
第一整形外科副部長 小池 洋一

骨粗鬆症はどんな病気?
 骨粗鬆症は、骨が構造的にもろくなり、骨折を起こしやすくなる病気です。骨粗鬆症の患者さんの骨(図右)は、健康な方の骨(図左)に比べ、目が粗く鬆(す)が入ったような構造をしています。

どんな人が骨粗鬆症になりやすいの?
 骨粗鬆症は、高齢者と女性に多い病気です。70歳代女性の40%、80歳代女性の60%が骨粗鬆症です。女性では、閉経を迎える50歳前後から骨量が減少し、骨粗鬆症の患者さんの割合が上昇します。女性ホルモンが骨の新陳代謝に関わっているからです。その他、内臓疾患(糖尿病や動脈硬化症、慢性腎不全など)、ステロイド治療、喫煙や飲酒、低体重、運動習慣なども骨粗鬆症にかかりやすくなる因子です。

骨粗鬆症になるとなぜ危険なの?
 骨粗鬆症の患者さんの骨は強度が弱くなっており、転倒や軽微な外傷でも骨折を起こす危険が高くなります。肩、背骨、手首、もものつけ根(大腿骨)に骨折が多いことが知られています。特に大腿骨や背骨の骨折は、寝たきりや要介護の原因として重要です。さらに、一度骨折を起こした患者さんは、続けて骨折を起こす危険が高いことが知られており、骨折の連鎖や骨折のドミノと呼ばれています。

どんな検査をするの?
 仙台赤十字病院整形外科では、問診と診察、レントゲン撮影、採血、骨密度(骨の強さの目安)の測定が受けられます。骨粗鬆症の原因となる病気や他の重篤な内臓疾患の有無をチェックし、骨粗鬆症があればその重症度を知ることが検査の目的です。

検査や治療にどれくらい期間がかかるの?
はじめての受診の際は、レントゲンや採血、簡単な問診や診察があります。2回目の診察の際に骨密度を測定し、全ての検査結果をご説明いたします。検査結果に応じて骨粗鬆症の治療が始まります。治療は飲み薬や注射薬で、かかりつけの医院から継続処方をうけることができます。