院長室だより

院長 桃野 哲

 梅雨時には珍しく台風が列島を縦断、各地で交通の乱れや暴風雨被害がみられ、県内でも臨時休校、列車運休や沿岸では冠水対策に避難する等、対策に大わらわでした。皆様に被害は有りませんでしたか。
 昨年度の当院決算は、震災による建物被害等で出費がかさんで厳しい状況でしたが、職員が一丸となって頑張ってくれたお陰と、地震保険、公的補助金や多額の寄付金収入もあったので、黒字となりました。本年度もすでに3ヶ月が過ぎようとしていますが、これまで当院の運営は順調です。

「ふれあい箱」について

 当院では「ふれあい箱」の投書からご意見を汲み上げて、運営の参考として役立てています。院長になって九年目、朝一番に投書を開封し、読んで対処法を決めて回答を作成し、回答集は月毎に院内に掲示しています。投書でお叱りやご提言を頂くと、私共が気付かずにいたことがわかって、職員の接遇や建物設備の整備、改善へとつなげますので感謝しております。なお、当院スタッフの言動等に対するお叱りの投書は、記名であればしっかり調査が出来て有効な改善につながり、私共が直接お詫びすることも可能になります。そこで、恐縮で勝手なお願いですが、投書は出来るだけ記名で頂ければと思います。

 

投書を基に改善できたこと

・ベッドの更新
 30年間使い、古くなった入院ベッド更新の要望は、大分前から頂いていました。私共も更新が必要だと思ったものの、多額の費用がかかるので出来ないでいましたが、やっとこの春、ベッドの更新が叶いました。

・院内諸設備の改修
 バリアフリー化など院内諸設備改修の要望も、以前から頂戴していました。2年前に産婦人科病棟を改修して好評だったので(それだけ良くなかったことの裏返しになるのですが)、今年度中に全館を改修する予定です。より快適な入院生活を送って頂けるように、可能な限りバリアフリーとし、多床室を個室感覚の4床室にして、トイレ、洗面所、シャワー等を改修する工事が7月より始まります。工事中の騒音発生等にご容赦の程、お願い致します。

・給食の改善など
 給食についての投書は以前からありましたが、最近多くなって、内容は、味が薄い、魚が生臭い、肉が固い、野菜が煮過ぎ等のお叱りでした。給食は単なる食事では無くて、総カロリー、蛋白、脂肪やビタミン等々に一定の基準が決められている治療食で、基準の範囲内で提供しなければなりません。従って、レストランなら奔放自在なメニューでも可能ですが、給食では無理です。投書を読んですぐに栄養士と厨房には、基準に外れないように配慮しつつ、冷凍野菜は出来るだけ避け、使うなら調理法を最適にすること、魚や肉は購入時にしっかりチェックし、適切でなければ購入先の変更も考慮すること、果物は缶詰等を用いずに生で旬の物を使うことなどを依頼しました。その結果、徐々に改善しつつありましたが、それからも「以前、入院した時は美味しかったのに今回は不味い」とか、「先月も同じ指摘があったのに直っていない、対応をしっかりせよ」等の投書があり、その都度、内容を現場にフィードバックして対応を指示して来ました。さらに、「給食を院長も長期間食べて、適切かどうか確認しなさい」との投書を頂き、山下部長からの「給食を食べればメタボが少しは治るよ」との激励?に後押しされて、給食を3食、2週間食べました。食べての感想は、私の普段の食事に比べると、量は大分少な目で、肉や魚は小さくて脂身ではなく、全般的に塩味が薄い味付けですが、味噌汁やお浸し等はダシが効いて美味しく食べられました。給食を食べて、如何にこれ迄、高カロリー、高蛋白、高脂肪で、味付けが濃い食事をしていたかを実感し、給食は投書のように不味くはなく普通だとわかりました。

 皆様からの投書は、このように病院を改善するために用いています。私は、お叱りの投書を読んでは残念で悔しく思い、お褒めの言葉だとホッと安心しています。しかし、そのような私の感情等は度外視して結構ですから、何か問題があれば厳しくご指摘いただくよう、宜しくお願い致します。