仙台赤十字病院広報誌-診療科から-泌尿器科

「おしっこ」の話と泌尿器科の紹介

仙台赤十字病院 泌尿器科部長 太田 章三(おおた しょうぞう)

 東日本大震災から1年が経ちました。まだまだ落ち着かない生活の方もいらっしゃると思いますが、徐々に復興に向けて進んでいることと思います。私たち泌尿器科も震災前と同程度に戻っています。

 今回は泌尿器科について簡単に紹介します。「泌尿器科とは、何を診るところなの?」と思っている方も多いと思います。また「泌尿器には恥ずかしくて死んでもかかりたくない」という女性の方も結構います。昔の性病を治すところというイメージを持っている方も今でも多くいます。

 実際に泌尿器科とはどんな科で、何を診ているのでしょうか。

 泌尿器科は大きく尿路系と男性生殖器に分けられます。尿路系には、副腎、腎臓、尿管、膀胱、前立腺、尿道、陰茎といった臓器が含まれます。男性生殖器には、精巣、精巣上体、精管などが含まれます。

 簡単に言うと尿路系とは、おしっこに関するところです。おしっこは腎臓で作られ、尿管を通って膀胱まで流れていき、膀胱でいったん溜まった後に、前立腺、尿道を通り排尿する、そのための臓器です。

 男性生殖器とは、主に精巣で男性ホルモンと精子が作られ、男性生殖機能に関係するところです。

 対象としているのは、お母さんのお腹にいる出生前から、100歳くらいの老人まで、幅広い年齢層の患者さんです。病気の内容は、生まれつきの病気から、感染症、結石、癌、排尿障害など、幅広い疾患を対象にしています。

 しかし、やはり一番多いのは、「おしっこが出にくい」「おしっこが漏れる」など中高年の排尿障害を訴えてくる方です。「小便小僧」のように、おしっこが勢い良く出て行く様子は、若い人には当たり前のことでも、中高年男性には当たり前ではありません。前立腺肥大による排尿障害によることが多いのですが、前立腺癌のこともあります。超音波検査、残尿検査、採血(腫瘍マーカーのPSAのチェック) で診断ができます。

 また、女性では「咳をしたり、重いものを持ったりしたときにおしっこが漏れてしまう」、「おしっこが近く間に合わないでちびってしまう」などの症状を訴える方も多いようです。腹圧性尿失禁、過活動膀胱という病気によるものが多いようです。現在はいろいろな薬が出ており、それによって症状はかなり改善されます。また、骨盤底筋体操で筋肉を強くして、尿の漏れを改善することも効果的です。

 どうしても恥ずかしがってしまうところかもしれませんが、生活の質を改善するのに非常に役立つところです。何か思い当たる症状のある方は、思い切って泌尿器科を受診してみてはいかがでしょうか。

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新しい先生の紹介

4月から仙台赤十字病院に着任された先生方をご紹介します。

  耳鼻咽喉科部長 佐々木 高綱
  整形外科医師 金澤 憲治
  外科医師   高舘 達之
  小児外科医師 福澤 太一
  新生児科医師 齋藤 秀憲
  麻酔科医師  大西 詠子
  麻酔科医師  金谷 明浩

よろしくお願いいたします。

 

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