院長室だより

院長 桃野 哲

 本年度も仙台赤十字病院は、34名の新人でパワーアップした全職員が一丸となり、当院の基本理念に基づいて、地域の皆様に医療を提供し、災害時の救護活動への整備をして参ります。また、病診連携を推進したいと考えており、皆様には「かかりつけ医」選ばれることをお願いします。本年度もよろしく。

平成24年度について

病診連携とかかりつけ医選択の推進
 病診連携では患者さんの診療に際し、診療所と病院が密に連絡を取りながら、病院は主に検査、処置、手術や入院が必要な急病の患者さんの診療を担当し、かかりつけ医は病状が落ち着き安定すれば引き継いで診療します。3月17日、日本病院会総会で東大名誉教授・元日本学術会議会長の金澤一郎先生(宮内庁皇室医務主管、この度の天皇陛下のご入院・手術に際しての主治医団で、白髪で長老の先生との紹介がわかりやすいかも知れません)の特別講演を拝聴しました。その講演から皆様がかかりつけ医を選ぶ際に役立つ、「かかりつけ医」の勧め-その定義と条件というスライドを1枚ご紹介します。皆様には、是非、このスライドを参考にして「かかりつけ医」を決めていただきたいと思います。

診療報酬改定
 4月に2年に一度の改定が行われ、病院、医院が診療をして受ける診療報酬については、0.04%のアップになります。内容の詳細な分析は未だですが、当院でも若干のプラスになりそうで、病院長としては一安心です。しかし、皆様から見れば支払いが若干増えますので、よろしくお願いします。また、これまでは外来を一日に二科以上を受診しても二科目の診察料は無料でしたが、4月以降は二科以上受診すると、二科目の診察料が有料となり、50%が追加になりますのでご了承ください。

医師交代について
 4月から耳鼻咽喉科に佐々木部長が着任します。松谷部長は3月末で退職され、今後は週1回、外来診療を担当することになりました。また、外科の遠藤公人副部長、他数名の医師が異動します。担当医が変わるなどで皆様にご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いします。

眼科手術の中止
 眼科では、諸般の事情により白内障などの手術を行っておりません。現在、外来診療のみで、入院や手術が必要な場合には、他院をご紹介となりますのでご了承ください。

病室・外来の改装とバリアフリー化
 前号でもふれましたが、当院は築後30年ですが、先の震災にも耐えて耐震強度は十分です。しかし、入院病棟・外来ともにバリアフリーという観点からは、最近、新築、改築された病院と比べれば、遅れてしまいました。ふれあい箱にはトイレが使い難いとか汚れている等々、多くの皆様からご指摘を受けており、可能な範囲でその都度改装をして来ましたが、未だ不十分な状況で我慢していただいております。建築時の借入金返済の負担が少なくなりましたので、今年度、思い切って外来トイレや病棟のバリアフリー化等、居住環境の整備をします。

平成23年度の報告

年度の前半は、震災被害からのたて直しに力をそがれましたが、秋頃から、ようやく病院機能も回復して通常の診療に戻ることが出来ました。経営についても、年度当初は芳しくなくハラハラしていましたが、後半に入ってから前年度並み、さらには良好、大変良好へと改善し、建物や玄関周囲等の震災被害の改修工事も一段落して、新年度を迎えられました。その間、当院を支えていただいた多くの皆様と、職員各位の震災以降の努力に感謝して、厚く御礼申し上げます。私どもが、震災直後からおよそ1か月間に行った診療や救護などの記録を、仙台赤十字病院記録集としてまとめました。記録集は当院のホームページにアクセスすればご覧になれます。