東日本大震災に対する日本赤十字社の対応について・院内認定IVナース

東日本大震災に対する日本赤十字社の対応について

 日本赤十字社は、発災直後より本社や各県支部に備蓄していた毛布や救援セット等の救援物資を被災地に届け、近衞社長は視察のため発災後すぐに津波の被災地に入りました。、全国の赤十字病院からは4か月以上に亘って、岩手・宮城・福島県等の被災地に医師・看護師・事務職等の6名で構成される救護班が出動しました。発災して直ぐの時期には、各赤十字病院から被災地に向けてDMATが出動、そしてDMATから引き継いで救護班822班が出動して、8万5千人余の診療を行っています(9月8日現在)。
 宮城県に全国の赤十字病院から出動して来た救護班は、石巻赤十字病院に置かれた宮城県救護統括事務局を拠点にして、石巻地域の救護活動を行いました。当院からは、県救護統括事務局にスタッフとして医師と看護師を、石巻赤十字病院の診療応援に薬剤師を派遣しました。
 特筆すべき赤十字病院2施設の救護活動について紹介します。熊本赤十字病院の救護班は、重症者の管理もできる病床や医療機器と電源が組み込まれたトラック数台で編成される大部隊で、遠く九州から陸路を出動して来て、石巻地区で救護活動をしました。また、秋田赤十字病院は、陸前高田市に最初の救護班が出動し仮設診療所を開設して以降、「日替わりでなくて継続的な医療を受けたい」と希望する被災者の気持ちに応えて、自院のスタッフで順次交代しながら、仮設診療所が閉鎖されるまで診療を続けました。
 日本赤十字社は東日本大震災災害義援金を募集しており、義援金が被災者に届くのが大幅に遅れたとお叱りを受けました。しかし、お叱りを受けた後も引き続いて善意の災害義援金が日赤に寄せられており、9月8日の集計では約251万件、2,850億円余に達しています。義援金は順次被災県の配分委員会に送られており、宮城には1,370億円、福島には924億円が送付されています(8月22日現在)。配分が大幅に遅れていた石巻市や仙台市でも、被災された皆様のお手元に届き始めていることをご報告します。

 義援金募集期間は、平成24年3月末まで延長されました。ご協力お願いします。

 

院内認定IVナースの活動

看護係長(中央手術室) 松本 亜矢 (まつもと あや)

 7月23日(土)、当院大会議室を会場に、宮城県看護協会新人教育「採血・静脈注射の技術」研修会が開催されました。定員30名に対し2倍近くの応募があり、採血・静脈注射の技術への関心の高さがうかがわれました。指導は、院内で定めた6回の講義を受講したのち、試験を受けて認定された仙台赤十字病院院内認定IVナースが担当しました。IVナースは、認定後は静脈注射に関する指導や相談を担っています。研修は午前の知識編、午後の技術編の2部構成とし、静脈注射に関する看護業務と法的責任、静脈注射・採血に関する基礎知識、合併症、エラーと対策等について講義し、午後からはシミュレーターを用いて演習を行いました。研修者は真剣な表情ながらも歓声が上がるなど、リラックスした雰囲気で研修を行うことができました。研修者からは「根拠をもとに技術を学ぶことができ有意義だった」「疑問が解消できた」などの声が聞かれ、研修の目的が達成された様子でした。今後も院内外の後輩の指導に係っていきたいと思います。

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