院長室だより

院長 桃野 哲

 世界中で異常気象による自然災害が発生しており、国内では西日本の豪雨や各地のゲリラ豪雨などで大きな被害を受けました。 さらに、梅雨明けから9月中旬まで厳しい暑さが続いて、この間、熱中症などで救急搬送された方は全国で約5万人になり、熱中症の発症しやすさを示す「熱さ指数」が天気予報にデビューしました。各地で、猛暑日・真夏日・熱帯夜の記録が大幅に更新され、仙台でも真夏日の新記録が生まれました。 今年の猛暑を見越してでは無いのですが、幸い、当院では27年間使用した冷暖房機器を更新したばかりで、利用の皆様に快適な療養環境を提供出来ました。暑さ寒さも彼岸までといわれるように20日過ぎには涼しくなりましたが、皆様はこの暑さをどのように凌がれましたか。


年末、12月29日(水)は通常通り診療します

 バブル景気の最中、働き過ぎだとの外圧で祝・休日が増え、お役所や大企業を中心に土曜日も休みの週休2日となり、多くの病院も追随して休診日が以前の倍になりました。一昨年、市内で年末休みに診療している病院を知り、早速、当院でもと、職員の協力を得て(他の日に代休を取ってもらって)、年に3日間のみですが、休日の多い月に休日を1日選んで診療することにしました。当初、皆様からは周知が不徹底等とのお叱りも受けましたが、なんとか定着し、診療日とした休日には平日の80%程度の外来患者さんが受診されます。ご利用の皆様からは好評で、病院経営の面からも長期間の休診が少なくなって病床利用率を維持できるので、今しばらくは続ける予定です。

「ふれあい箱」に関連して

 ふれあい箱は設置してかなりの年月が経ち、これまで、頂いたご意見・ご指摘は、診療、療養環境、接遇や設備の改善に生かし続けています。接遇では一流ホテルのレベルを求められることもあり、残念ですが未だに各方面で色々なご指摘・お叱りを受け続けており、講演会に院外講師を招いて「相手の目を見て明るく笑顔を絶やさずに話すこと」などと指導を受けています。「接遇が事務的だ」との心根が優しくて能力に秀でたスタッフへのお叱りや、「痛くて苦しい時に何故笑って対応するのか」と怒りに満ちた投書を頂戴します。ご指摘に共感出来る面はあっても対応が難しいので苦慮していますが、いわゆるモンスター・ペーシェントからの苦情は少なくて、内心ホッとしています。病気の治療は、患者さんに説明して納得頂いたうえで、ご本人と私共スタッフが一緒に力を合わせて行いますので、高級ホテルには及ばなくても心の通った接遇を目標にして、まず、治療を第一にと考えながらやっていく方針です。

  「同室者が消灯時間を過ぎても携帯やパソコンでメールやゲームなどを続ける」、「同室患者の見舞い客が安静時間になっても居座っている」、「見舞客が連れて来た子供が騒いでうるさい」、「駐車区画からはみ出して駐車している」、また、この夏は暑かったので減りましたが「暑いからエアコンを入れると、冷房は体に悪いからと同室者が切るので困る」等々の問題を指摘して、「スタッフは見て見ぬ振りをせずに、静かで適切な療養環境を守って欲しい」と要望する投書があります。病気中なので少々甘目に判断しても、自己中心的でルールを守ろうとせず、他人への思いやりが足りない患者さんやご家族が漸増中で、互いに快適な療養生活を送るために必須なことが守れなくなっているようです。

  多床室での療養には、患者さん同士で話したり励まし合ったりという好ましい面が有ります。しかし、ベッド周囲のカーテンを閉め切って同室者と全く話さないなど、他の人と同室での療養を受け入れ難い患者さんが多くなり、コスト面の問題はありますが、日本でも聖路加国際病院のような個室だけの施設が必要になって来ていると思います。

外来待合室の椅子更新について

 外来待合室の長椅子は壊れたものから修理・更新しており、茶色の長椅子は長いもので27年使い続けています。これまでにも何度か「茶色の椅子は、座り心地が悪くて立ち上がるのに一苦労だから、病院の待合室には不適当だ」などとお叱りを受けていましたが、予算の関係で数台ずつの更新でした。春以降、当院でも収益が好転して椅子の更新が可能になりましたので、新築の病院で採用されている、素敵なデザインで座り心地が良く待つのが苦にならない(?)椅子を探索中です。今しばらくの猶予をお願いします。

循環器内科診療体制変更のお知らせ

 8月末に金野裕司部長が退職し、後任に9月より若山美奈子副部長が着任しました。10月以降の外来診療は、東北大学の医局から堀内教授と2名の医師による応援を週3回受けながら行います。よろしくお願いします。