院長室だより

院長 桃野 哲

院長室だより今年はナイチンゲール生誕190周年にあたり、当院では5月12~14日に恒例となっている「看護の日」記念行事が行われました。赤十字の創設にナイチンゲールが関わったと誤解している方も少なくないのですが、赤十字はスイス人実業家のアンリー・デュナンです。
毎日新聞の「時代を駆ける」に、6月、国際赤十字・赤新月社連盟会長で日本赤十字社の近衞忠煇社長について10回にわたって掲載されました。近衞社長の生い立ちから、日赤に入社してから直接担当してきた海外救護活動が紹介されており、赤十字に対する社長の思いが伝わってきます。さらに、赤十字は政治的中立を保つために政府からの支援は一切受けないで、赤十字の基本「人道」の下に救護活動や支援活動を行っていることがわかりますので、ぜひお読みください。当院の総合受付に用意しておりますので、お読みになりたい方は申し付けください。

外来駐車場を整備しました

多くの皆様から「駐車スペースが狭くて停めにくい」とのご意見をいただいており、長い間ご不便をおかけしておりましたが、5月下旬に外来駐車場を整備致しました。再舗装し、1台当りの幅を2m、間隔を0.6mとって線を引き直して拡幅、減った駐車台数は奥に駐車場を新設して確保致しました。そこから玄関までは、やや遠くなりますがご利用下さい。

当院の病・診連携、病・病連携について

当院は、外来患者さんの診療が良好な環境下で行えるように、患者さんが住む地域の診療所と病院が連携し、お互いに協力して診療する、病診連携に力を入れております。病診連携をスムーズに行う目的で、6年前に、地域で開業されている先生方と意見交換をする場として最初の病診連携の集いをスタートさせ、この6月11日には12回目の病診連携の集いを、多くの先生方のご参加の下に開催致しました。この集いで、参加された地域の先生方と当院医師との会話が盛り上がることで、お互いに得意な分野や診療への姿勢などが良くわかって、電話やファックスでの患者さんについての連絡や相談など、病診連携がよりスムーズに運用されております。
最近では医療が高度かつ専門化しているので、同じ診療科でも専門が細分化され、医師毎に得意な分野が異なることも多々あり、病院間での連携が行われます。患者さんの病状により、他病院の同じ診療科に紹介して診察や治療を依頼する病病連携が積極的に行われつつあります。その中でも、整形外科では、脊椎、肩、手、下肢などの各分野が高度に専門化して診療内容の進歩も顕著になり、仙台地区では病診・病病連携による診療が推進されています。「何故ここではだめで、開業の先生とか遠くの病院へ紹介されるのか」というご不満を伺うことがありますが、紹介の目的は、患者さんに進歩した医学の恩恵を享受していただくことです。ご理解下さい。

外来の待ち時間短縮について

以前からの問題で、魔法のように一発で解決する策が無く困っています。再来予約システムを導入すれば、外来の待ち時間はかなり短縮出来ると期待したのですが、急病で、予約無しで受診された方からの「待ち時間が長くて大変だった。短縮を。」とのご要望が絶えません。予約の際には、患者さんの希望をできるだけ受けようと、空きを作らずに目一杯入れています。そこで、診察がいつも長時間の診療科ではもとより、診察に時間の掛かる患者さんがたまたま続いたとか、多数の患者さんが予約無しで受診された等で、急病で受診された方の診療が遅れてしまいます。当院では、対象が少人数のクリニックのように職員の待合室への細かい目配りは難しく、具合の悪い方はお申し出くださいと掲示していますが、程度の差はあっても具合が悪くない患者さんは受診しないので、遠慮が働いてそのままじっと待ってくたびれてしまいます。あちら立てれば、こちら立たずの難問です。
外来患者さんが多くなると、待ち時間が長いとのお叱りも受けますが、確実に増収になります。トップとしては患者減による収入の減少は回避したいので、勧める時ではないと躊躇する気持ちも心の隅にあるのですが、当院では先述のように、病診連携に力を入れています。そこで、体調不良などで受診の際には、「病める賢人になって、即ち最初から病院ではなく、まず、ご近所の先生に診察を受け、検査や入院が必要とされた時に病院を紹介していただく」ことを推奨します。

人事など

4月1日付で、副院長に北純整形外科部長が昇任しました。また、整形外科に膝疾患の治療を得意とする大沼正宏副部長が着任し、当院には下肢と股・膝・足関節の疾患に対応出来る整形外科スタッフが揃いました。4月の診療報酬改定では周産期医療やNICUに手厚く配分され、当院にとっては長年の努力がやっと報われて追い風になり、年度末の黒字決算が朧気に見える様な気がします。