日赤医療集談会・患者さまの声

「日赤医療集談会」

第102回 日赤医療集談会 平成21年11月27日

耳の健康を守るために知っておきたい

『騒音性難聴』
耳鼻咽喉科副部長 石戸谷(いしどや) 雅子(まさこ)

日赤医療集談会

 音で感じる感覚の一種で、一般には生活上支障となる音を騒音と呼び、強大音や騒音は難聴を筆頭に健康上さまざまな影響を及ぼします。難聴は急性と慢性に分けられます。

1)急性(音響性外傷)
爆発などで瞬時に強大音に暴露された時や、たまたま音の大きい所に居合わせた時におこる難聴です。難聴の程度はさまざまですが、爆発では神経細胞が損傷されるので重症かつ回復困難が多く、コンサートや自動車レースでおきた場合は治療により軽快・回復する例があるものの、趣味の領域なので反復するうちに難聴が固定することがあります。治療には血行改善薬・ビタミン剤・ステロイドホルモンなどが使われます。

2)慢性(騒音性難聴)
長期間の騒音暴露の経過中に序々に聴力が悪化するものを指し、仕事との関連が多いので職業性難聴とも呼ばれます。業種では製造業・建設業・鉱山や砕石業・車輌整備などです。初期には自覚症状がありませんが、聴力検査上4,000Hzという高音部中心の感音難聴(神経に原因のある難聴を感音難聴と言う)が特徴的です。血行障害がその原因と考えられます。職場の騒音が大きいほど難聴は進行し、また5年から15年の間に進行してその後の悪化は緩やかですが、以後加齢による影響が加わります。さらに振動も伴う作業では難聴の進行が早くなると言われます。残念ながら治療法はなく予防が重要になります。作業環境の改善と耳栓などの防音保護具を適切に使用するのが予防策です。耳栓は短時間はずしても効果が減少するので、作業中は常に使用することが大事です。

3)騒音業務従事者の健康管理
現在、騒音職場では半年ごとの騒音測定が義務づけられ、騒音作業従事者には半年ごとの聴力検査を行うことになっています。平成20年に宮城県でこの特殊健診を受けた人の19.9%に聴力の異常が見られています。しかし健診を受けていない騒音作業従事者も多く、このような人への対応は不十分となる心配がります。

 

「患者さまの声」

(声)
 先日、予防接種を受けたとき、指定された場所で待っていたのにもかかわらず受付が始まったとたん後から来た人が追い越していき、1番最後になってしまいました(本当は2番目だったのに……看護師さんからも注意はありませんでした)健診のときはきちんと順番通りに受付してくれたので、予防接種もぜひそのようにしてほしいです。あと、午後の診察(新患)を受けるため、12:00頃から指定の場所で待っていたのですが、やはり後ろの人が先に行こうとして慌てました。

(回答)
 この度は受付方法に関して、不満と不快な印象を与えてしまいましたことを深くお詫び申し上げます。
  予防接種を受けられる方には、現在次のように対応しております。

 ① 小児科待合室にて12:45に番号札を配布します。
 ② 番号札が配布された後、体温を測りながら待機していただきます。
 ③ 13:15に受付が開始され、番号札順に予防接種受付票に記名していただき、順番に診察が開始されます。

 通常は上記の流れで予防接種を行っておりますが、今回は、受診者の方への説明方法に問題があったと推測されます。今回ご提案のあったように、診察の順番を含めて、対応手順を再確認して不明確な点については改善して参ります。
  なお、これからは受付状況を十分に配慮して順番通りに予防接種を行って参ります。もし今後も順番等についてお気づきの点がみられました折には、ぜひお声掛けをしていただければと存じます。