院長室だより

院長 桃野 哲

院長室だより

 収穫の秋を迎え、天候不順で一時心配されましたが、お米や果物などの出来が良くて一安心です。7月末から西日本は、豪雨と台風9号による局地的な洪水、土砂崩れの自然災害に見舞われました。台風の被害に続き、駿河湾が震源の地震で路肩が崩れて東名高速が通行止めになり、昼夜兼行で復旧工事をしましたが、難工事で開通までに何日も要しました。丁度、料金千円効果で例年よりも車が多いお盆休みのラッシュとぶつかって、周辺は大渋滞になりました。東西物流の大動脈、東名高速不通の影響は大きく、それを受けて早急な第二東名の完成、リニア新幹線の整備や道路の耐震補強などが話題にのぼりました。高確率で起きると言われる東海地震に備え、この地域では治山・治水や耐震補強工事が済んで地震には磐石だろうと、私は思っていたのですが、想定外の被害で驚きました。今度の災害から災害救護に深くかかわる赤十字病院としては、従来からの国、県や市などの行政と医師会に加えて、これからは、地域の皆様とも一緒に災害に備える必要性を感じました。

当院の新型インフルエンザへの対応について

 8月下旬、今秋の流行が懸念された新型インフルエンザが、集団感染として沖縄から報告されると、その後すぐに日本各地で同様な状況になりました。当院は周産期医療と透析医療を行っており、新生児が入院し、免疫力が落ちて感染リスクの高い妊婦さんや透析患者さんが多数通院中です。このような患者さんの診療を担当しておりますので、当院では原則として、その他の患者さんの新型インフルエンザでの入院は受けない方針と致します。また、入院患者さんへの感染を防ぐ意味で、不急のお見舞いなどはご遠慮下さい。当院の事情にご理解を賜り、ご協力よろしくお願いします。新型インフルエンザについては、三木部長の記事もご覧ください。

ふれあい箱について

 ふれあい箱は皆様からご意見をいただき、改善を図る目的で設置しております。ご意見は、最初に私が読んで、関連部署のスタッフと実情を調べて、改善策をたてるなど出来ることは直ぐにやり、ご返事を書いています。皆様から、次々と寄せられる厳しいご指摘やご意見に、職員からは「こんなに努力しているのに、これではモチベーションが保てない」と言う悲鳴に近い声も聞こえてきます。しかし、私共がいつも当たり前と思ってやっている中に「これは変ですよ、何とかしたら」とのご指摘を受けることで、初めて変なことに気付き、反省して、改善が出来ることも少なくありません。これからもよろしくお願いします。

眼科の待ち時間について

 眼科の待ち時間が長いとのお叱りを、受けました。6月に眼科医が異動して常勤が1名に減り、医師一人で診察する患者さんが多くなって、毎日混み合う状況となりました。調べますと、その朝、医師は前日手術した入院患者さんを病棟で診察して、すぐ外来診療に入り、昼の休憩無しで診療を続けていました。しかし診療が遅れている状況の説明などは、されておりませんでした。ご迷惑をおかけして、申し訳ありません。
 今のところ、常勤医増員の目処は立っておらず、このまま続けばいずれはパンクしてしまいますので、外来患者数を抑えなければとも考えております。大学医局からは週2日の診療応援がありますが、今以上にスピーディな診療は無理で、眼科外来の混雑と待ち時間の改善は当分難しいことをご理解ください。このような事情をお汲み取りいただいて、時間的な余裕が無くてお急ぎの方は、待ち時間が短い施設の受診を考慮いただければと思います。

当直体制の変更をしました

 当院では長い間、内科医と外科系の医師が各々1名の2名体制で日・当直をしておりました。日・当直の回数が多くて大変だという先生方の要望で、9月1日より土・日・祝日の17時過ぎと平日の22時過ぎは医師1名のみでの当直体制に変更しました。

新政権の社会保障・医療制度改革に期待します

 ある月刊誌に「年金問題、財政赤字といった喫緊の重要な問題を考える背景として、制度疲労を見せつつある戦後日本政治の制度に目を向けることが必要だ」とありました。数年来の医療費削減一直線の施策により、今、多くの病院が厳しい経営環境にあります。政治制度以上に、制度疲労が顕著になっている社会保障、医療と教育の現場に、鳩山内閣が、しっかりと梃入れしてくれることを要望します。そうなれば、コストの心配をせずに安全で安心な医療のために十分なスタッフがそろえられ、職員が何時もモチベーションを高く持って働けるような、病院が運営出来そうです。

お知らせ

11月23日(勤労感謝の日)も当院は通常通りに診療します。