院長室だより

新年明けましておめでとうございます。
今年も仙台赤十字病院を宜しくお願いいたします。

 年頭にあたりご挨拶を申し上げます。仙台赤十字病院は、今年も患者の皆様や働く職員に選ばれ、地域の人々から信頼される病院を目指して努力します。昨年3月、増築棟の完成を待ち病室を4床で運用、RI、MRI等の医療機器を導入・更新し、病院機能を強化して、皆様からはそれなりの評価を頂戴しました。しかし、平成20年は、前年比で延入院患者数が減り、医療費改定の影響もあって経営的には今一つという所でした。

 オバマ次期アメリカ大統領は、選挙遊説中にアメリカ社会の諸問題のChange(変革)を訴えて、多くの支持を受けましたが、1年間私共はこの言葉をお借りします。当院は、病室4床化などハード面を整備しましたが期待通りの経済効果は出ず、このままではジリ貧も危惧され、ソフト面、運営での変革が必要です。日本は未曾有の不景気に突入かと言われており、病院を取り巻く環境はさらに厳しさを増すと思われますが、今年も県の中心的な役割を果たしている周産期医療を堅持し、当院が得意な一般診療の分野を充実させることで地域の皆様の信頼を得て、健全経営の維持に努めます。病院運営の問題点を一つづつ掘り起こし、職員が一致協力して改善に取り組み、より良い方向へ変革します。

 地域に住む皆様の信頼を得るためには、赤十字病院の大切な業務、災害時救護活動の遂行は勿論大切ですが、日常診療を充実させて、皆様が急病で困った時に対応して診療するのが何よりと考えます。救急での収容依頼が有った時には、症状から急性の心筋梗塞や脳血管障害と予想されれば、新聞やTVの報道でご存知のように、その専門医が待機していて直ぐに専門的な治療が出来る施設に収容されるのが最良かと思います。救急外来への、いわゆるコンビニ受診の問題をクリアーする必要はありますが、専門医が直ぐに対応する施設への収容が無理な場合やその他の疾病の方に対して、私は、地域の病院として、地域の方はともかく一旦収容して診療を始めたいと考え、医師に協力するように依頼しています。患者の皆様への接遇は、ふれあい箱などへのご意見を生かして、先例や従来通りには縛られず少しでも進化させていきます。幸いなことに、職員の多くは女性で、しかも仕事での司令塔役は、昨年の流行語大賞に輝いたアラフォーの元気な皆様です。皆様が、今年もパワーを維持し続け、職場に元気を吹き込み、改善の牽引車になることを希望します。それにより、多くの課題がクリアー出来て確実に成果が得られます。

  昨年夏過ぎからの、アメリカサブプライムローンの破綻に始まる株の暴落、金融危機による不況は瞬く間に世界中に広がり、日本経済への影響は石油危機に匹敵するとも言われます。今や世界的企業で、不況でも安泰と思っていたTOYOTAやSONYも買い控え、円高の影響を受けて、生産縮小やリストラを発表しました。宮城県への工場移転計画にも影響が有りそうですし、自動車や電機等の製造業では派遣労働者の契約解除、工場閉鎖などが相次ぎ、就職内定の取消しもあって、日本経済は先行き不透明になり、早急な景気・雇用対策が求められます。昨年は、数年来の社会保障費削減がじわじわと効いて体力を消耗した病院にはとても厳しい年で、後期高齢者医療制度導入や脳出血を併発した妊婦さんの収容先がスムーズに決らず受入先の病院で死亡されるなど、医療の分野では課題が多い年でした。また、冷凍餃子の農薬汚染、うなぎ、野菜などの産地偽装、汚染米の不正流通、メラミン混入食品、異臭のカップ麺やミネラルウォーターの回収など、食の不信に関連するニュースが一年間絶え間なく報道されました。

 今年は良くない状況からのスタートになりますが、年末には、食の安全が保障され、医療・社会保障制度が充実し、景気が良くなり雇用も回復して、皆が親指を突き出してあのポーズでグーッと言えることを望みます。

副院長あいさつ

新年のあいさつ

副院長 嶋 武

  明けましておめでとうございます。ごあいさつがわりに、私の今の想いを述べさせて頂きます。

  医療崩壊という言葉が連日マスコミをにぎわせております。報道されるたびに、医療人の労働環境の劣悪さが炙り出され、それに驚くのを見て、いかに一般の人々がなにも知らなかったのかと私はびっくりしています。私は夜中に呼び出されるたびに、高い給料を頂いているのは24時間働いているためと自分に言い聞かせて働きました。そのため、若い時よりこういう環境に体を慣らせておくことこそ大切と思っておりました。50歳以上の医師の大半の考えではないでしょうか。一方、20~30代の医師達は自分を犠牲にして働くという考えは全くありません。義務はこなしますが、サービス精神はありません。私ども高齢の医師としてはさびしいですが、真の医療としては若い医師の主張こそ正しいのです。
私は世間にもっと主張しておけばと反省してます。世間の人々は“医は仁術”とか“赤ひげ”などに惑わされて欧米のような医療ビジネスの厳格さを理解しておりません。診療拒否、たらい回しなどが話題となっている背景はこんな所だと考えております。

  医療を行う人と受ける人が同じ土俵でしっかり理解し合わなければいけません。この点マスコミの責任が大きいと思っております。売り上げを伸ばすためにセンセーショナルに、記者さんの思い込みどおりに報道している責任は一番大きいと思います。

  仙台赤十字病院は医師の少ないといわれる産科、小児科が看板の病院です。それぞれの先生方は体力ギリギリで働いております。受け入れを断ることもままあります。年の始めに暗い話で恐縮ですが、これが現実です。どうか御理解を賜りたくお願い致します。

  解決方法はただ一つ、政府が資金を倍ぐらい出すことです。医師の養成に、また不足の間は知恵とお金さえあればがんばれます。病院が赤字では何もサービスは出来ません。当院に巨額の寄付金が-----ムニャムニャ---初夢か!!