診療科から

産科・婦人科のご紹介

産婦人科医師 齋藤 美帆

診療科から

 仙台赤十字病院産科・婦人科は、総合周産期母子医療センターとして宮城県の周産期医療の中心的役割を担っています。また、太白区唯一の総合病院として、地域医療にも力を入れております。
総合周産期母子医療センターとは、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)、新生児集中治療室(NICU)を備えた施設です。24時間妊婦及び新生児搬送を受け入れる態勢をとっており、リスクの高い妊娠の管理や新生児医療を行っております。平成14年に宮城県の認可・指定を受けました。この施設を有する事により、危険な状態にある妊婦さんが安心して出産にのぞみ、未熟児や障害を持って生まれた赤ちゃんが出生後から高度な新生児医療を受けることが可能となります。このように、産科と小児科が協力して連続的に治療にあたるというのが、当院の大きな特長です。そのニーズは高まる一方で、宮城県内はもとより隣接する県外からも、より重症なハイリスク妊婦や新生児の受け入れを積極的に行っています。
リスクの高い妊娠・出産のみならず、通常の分娩も数多く取り扱っております。平成19年の分娩数は994件で、年々増加傾向にあります。現在のところ分娩数の制限は行っておりません。また、当科の特徴の一つに多胎(いわゆる、ふたご・みつごなど)の分娩が多いという点があります。平成19年は80件の多胎分娩がありました。
また、当科では仙台市産科セミオープンシステムに参加しております。産科セミオープンシステムとは、「妊婦健診は通院が便利な診療所で、お産は設備が整った分娩施設で」をコンセプトに作られた仙台市独自のシステムです。通常の妊婦健診はかかりつけの産婦人科医院で受けていただき、お産が近くなってからは当科での妊婦健診を受け、分娩となります。お互いのメリットを生かしたシステムとなっており、密に連携をとりながら充実したマタニティーライフを送っていただけるよう診療にあたっております。
産科のみならず、婦人科疾患に対する治療も積極的に行っております。良性疾患を主に扱っており、子宮筋腫や卵巣のう腫、性器脱、更年期障害などの診療にあたっています。手術も開腹手術や腟式手術、内視鏡手術と、幅広く対応しております。全ての手術における麻酔は、麻酔科管理のもとに行われておりますので、安心して手術にのぞんでいただくことができます。
当科は、7名の医師で診療にあたっています。外来は午前・午後ともに3名体制で行っており、妊婦健診のみ予約制としております。
今後も「より安心してお産が行える病院」「地域に根ざした病院」を目指して、医師・助産師・スタッフ一同努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。

健康一口メモ 第3回

止血法

広報委員会委員長 中川 國利

ケガをして出血した場合には、まずは止血する必要があります。知識があるとないとでは大違いですので、簡単な止血方法を理解しておくことが大切です。
出血には動脈性出血と静脈性出血があります。動脈性出血では、酸素に富んだ血液が心臓から直接送り出されるため、鮮やかな赤い血液が拍動性に吹き出します。大出血になりやすく、急いで止血する必要があります。一方静脈性出血では末梢から心臓に戻る血液が出るため、暗赤色の血液がしみ出します。重篤になることは少ないのですが、大きな静脈を損傷した場合には、大出血になることがあります。
止血の基本は、出血部位を清潔なハンカチやタオルなどで強く圧迫します。10分ほど圧迫すれは、血液が固まりにくい病気(血友病など)や抗凝固剤(血をさらさらにする薬)を内服中の患者さん以外では必ず止血します。ただ止血を確認するために頻回にのぞくと時間がかかります。なお圧迫しても止血しない場合には、心臓に近い部位をタオルやネクタイなどで固く結び、病院に大至急搬送する必要があります。また1時間以上血液が手足に流れない状態にしていると、壊死することがあります。したがって輪ゴムなどで長時間、指を縛る事は絶対に止めましょう。