■小児へのお薬の飲ませ方            調剤第一係長 福地 祐司
 内服薬には錠剤・カプセル・粉薬・水薬等がありますが、小児の場合、錠剤やカプセルが飲み込めないことが多く、しかも、体重により用量を細かく設定しなければならない点から、もっぱら粉薬や水薬が処方されます。水薬に関しては、小児が好むような味つけがなされているため、問題になることは少ないようですが、粉薬では味や舌触りなどの問題で、服用を嫌がる小児も少なくありません。一般的には、一回分の薬を少量のぬるま湯に溶かしてスポイトなどで飲ませるか、ごく少量のぬるま湯でペースト状にして歯肉と頬の間に塗って飲み物で流し込むと良いとされています。薬によってはアイスクリームやヨーグルトに混ぜ込んで飲ませてよいものもあります。一方、薬をミルクに溶かすことは、「飲み残すと投与量が減ってしまう」、「ミルクに別の味が付いて嫌がり、ミルク自体まで飲まなくなる恐れがある」などの理由から好ましくないとされています。子供は、お腹一杯になるまで食べたり、ミルクを飲んだりするので、食後に薬を飲ませようとしても嫌がることがあります。大人の薬の場合には、鎮痛剤など空腹時に飲むと副作用が出やすい薬もありますが、小児の薬の場合、その心配はほとんどありません。食後と指示されている薬であっても、特別な理由がない限り食前でもかまいません。きっちり薬を飲ませることの方が重要です。


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