院長室だより
副院長就任にあたって              副院長 菅野 厚

 みなさんはじめまして。この8月から当院にお世話になっております、消化器内科の菅野厚と申します。専門は消化器病学ですが、特に肝臓に興味をもってやっております。初期研修は25年前になりますが、秋田県本荘市にあります由利組合総合病院で行いました。そこで当時副院長でおられた小松寛治先生(現、本荘第一病院院長)に、消化器病学の手ほどきを受けました。緊急腹腔鏡検査は全国的にも有名で、いやがおうにも肝臓をじかに眼でみる機会が多く、このことが肝臓病学を専攻するきっかけになりました。その後東北大学第三内科に入局し、肝臓グループに所属しました。大学での主な研究は、非A非B型肝炎(今日のC型肝炎)とB型肝炎に関するものでした。この時研究の手ほどきをしていただいたのが細菌学教室の大堀先生(現、北里大学獣医学部教授)でした。たとえその時には意味のないと思われることでも、きちんと記載しておくことが臨床研究の基本であることを教えていただきました。このお二人の恩師のおかげで今日までなんとかやってこられたものと、大変感謝しております。前任地の東北厚生年金病院には、昭和63年から15年間勤務いたしました。一般病院ではありますが大変アカデミズムを重んじる病院であり、忙しい臨床の合間をぬいながらもなんとか肝炎の臨床研究を続けることができました。
 さて、本院に赴任してまだ日が浅いのですが、この10月に副院長を命じられました。若輩の私にこの大役が務まるか不安でいっぱいですが、これまでの経験を生かし、また皆様のご助言ご協力をいただきながら精一杯がんばる所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。当院内科ではこれまでも各先生方の専門性を生かした診療体系をとってまいりましたが、これからはそれをもっと鮮明にするためにそれぞれを独立した診療科にすべく準備中です。昨今の医療技術ならびに学問の進歩の速さを考えれば、内科をそれぞれの専門診療科に細分化することは当然の成り行きと思われます。そうすることにより、患者様により満足のいける医療を提供できるものと確信しております。しかし、一方で患者様の病状によっては、適当な診療科が見つからないという問題も出てまいります。病気のスクリーニング的役割を近隣の開業医の先生方にお願いし、さらに専門的診断あるいは治療が必要となった場合にそれぞれの専門診療科にご紹介していただくのが理想と考えますが、はじめから直接病院に来院される患者様がまだまだ多いのが現状です。このような診療担当科をはっきり特定できない患者様に対処するために、当院では総合内科的な部門の設置も検討中です。これからも皆様のご期待にこたえるべく鋭意努力する所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

院長 小山研二先生 ご逝去

 先生は仙台赤十字病院の院長に就任された昨年4月以来、病院経営に 邁進されてきました。「患者さんから信頼される医療を行う」べく、数々の改革を実行されてきましたが、平成15年10月19日大腸癌にて死去されました。
 小山研二先生のご冥福を、心からお祈りいたします。
 なお桃野 哲副院長が、院長職務代理を務めます。


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