院長室だより
年頭所感  病院長 手島 貞一

明けましておめでとうございます。2002年の正月三が日は穏やかに過ぎましたが、振り返ってみると、昨年は内も外も大変な年であったと言うのが実感です。 世の中は同時多発テロとその後のアフガニスタンの戦争、それに加えるに国内の不景気、リストラの波に揺さぶられ続けました。これからは小泉内閣のいわゆる聖域なき改革の実施という本番が待ち受けており、医療界も例外ではありません。この所のつかの間の静寂には期待と不安が混じりあった気配を感じます。
 医療界では厳しい状況が続いておりますが、われわれの病院では、昨年9月からオーダリングシステムを導入し、一部診療業務の効率化を図りました。皆様には建設的な御意見を賜り、多大の御尽力を頂きましたことに心から御礼を申し上げます。引き続いて、外来診療部門の環境整備のため改装工事を実施しますが、その間は、多少ならず不便をお掛けすることになりますので、宜しく御協力の程をお願い申し上げます。
 懸案の総合周産期母子医療センターは、着工中の工事が終了次第運用を開始する予定になっています。また建物の全般的な老朽化対策として、最初に給排水配管系統の更新を実施し終了しました。今後は、側壁や屋根の漏水に対して大規模修繕が必要になっております。時代のニーズに合わせて医療環境を整備して参ります。
 ところで、当院では3月から全ての診療科で院外処方箋を発行することになります。これによって外来の待ち時間は短縮する予定ですが、一方で、患者さまには「かかりつけ薬局」を決めて薬を受け取って頂く手間が増えることになります。院外処方実施に伴うメリットについて、患者さまの御理解を頂きたいと願っております。
 今当院が目指しているのは「病診連携」の強化です。これは病院と診療所(開業医の先生)の連携という意味で、外来受付に病診連携室を設置し、あくまで患者さま本位の医療実施にむけて、手始めに、紹介状をお持ちの患者さまは、優先的に診察を受けられる等の環境を整えております。また、厚労省の急性期病院の指定を受けるため、患者紹介率30%、平均在院日数20日をクリアすることを当面の目標にしておりますが、これも病院の運営の安定を図り、ひいては医療環境を良好に保つために必要なことであります。
 国の医療制度は年々変革を続けており、病院にも適切な対応が求められておりますが、職員の皆様が心を合わせて努力して下さっているおかげで 、当院も、地域住民のニーズに沿った医療を続けることができ、今日まで発展して参りました。今後も、現状に満足することなく、更に良質な医療を提供するべく前進されるように願っております。
 今年も皆様の御健勝と更なる御発展を心からお祈り申し上げます。



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