摂食嚥下養成研修

安全に楽しく食べ続けていただくために

脳血管疾患などの病気の後遺症や老化によって、摂食嚥下障害といわれる噛むこと、飲み込むことが困難な患者さんが増えています。人間にとって食べることは、栄養を体に取り入れることですが、それと同じくらい「楽しみ」のひとつではないでしょうか。摂食嚥下障害の方でも安全に、そして楽しく食事をするために摂食嚥下リハビリテーションが行われます。

当院では、2017 年度に言語聴覚士がはじめて採用され、より専門的に摂食嚥下リハビリテーションが行われるようになりました。質の高い摂食嚥下リハビリテーションを行い、患者さんの生活の質を高めるためにも、また、誤嚥や窒息のリスクがある患者さんの飲み込む力を正しく評価するためにも、看護師にとってより専門的な研修の機会が必要であると考えました。そこで、栄養サポートチームが主体となり「摂食嚥下リハビリテーションに必要な知識・技術を学び、病棟で中心的な役割を果たせるように、そして、患者さんの『食』に関する尊厳を守り、患者さんのQOL の向上に寄与することができる」ような看護師の育成を目的に院内研修を開始しました。

言語聴覚士を講師に招き、講義(5 時間)とベッドサイドでの実習(4 時間)を2 ヶ月かけて行いました。摂食嚥下障害の基礎から、リハビリテーションの実際を学び、患者さんに提供している「嚥下調整食」を試食し、どのような形態、食材が飲み込みやすいのかを実際に体験しました。
実習では、患者さんにご協力頂き、摂食嚥下リハビリテーションを見学させていただきました。

すべての研修を終えた看護師には、栄養サポートチームが「院内認定 摂食嚥下リハビリテーション看護師」と認定し、院長から認定証が送られました。初年度は14 名の看護師が院内認定 摂食嚥下リハビリテーション看護師になりました。

これからも、より多くの看護師が患者さんの『食』に関する尊厳を守ることができるよう研修を継続していきます。