院長室だより

院長あいさつ

院長 北 純

 新年度を迎え、皆様新たな気持ちで日々を送られていることと存じます。
 3月末に13年間院長を務めて参りました桃野哲先生が定年で退職いたしました。後任に私が院長に就任しております。この数年、日本中のほとんどの病院グループが赤字運営となっている中ですが、多くの皆様とお話しし、情報を交換して、現在にふさわしい医療を目指して参りたいと考えております。どうぞ宜しくお願いいたします。

 当院の理念と目指す医療:当院の理念は「人道博愛に基づいて医療を行い、全ての人の尊厳をまもる」ですが、これは日本赤十字社の使命とほぼ同義です。そのもとにあるものは「1人の人を大切にする」、目の前にいる人に愛情を持ち、隣の人を大切にする考えです。この理念のもと、当院は地域医療と高度専門医療、災害医療を担当しております。地域医療では高度急性期医療から在宅医療、終末期医療まで、三次救急のような超高度急性期医療以外を担当して参ります。高度専門医療は現在、総合周産期母子医療センターを中心とした周産期医療、整形外科の小児から高齢者までを対象とした骨関節外科、消化器外科など内科系も含め診療各科は専門性の高い診療を行っています。

 めざす医療の実現のために:各診療科がその専門領域を広く勉強し、患者さんに最新、最適な医療を行いたいと考えています。医療者の教育(育成)においても大きな貢献ができるよう努力し、職員の研修に力を入れ、院内のあらゆる部署で知識、技術、システム、思考の向上を図って参ります。

 医療・福祉連携について:当院は地域の急性期の患者さんを診療する病院です。病診連携により地域の診療所や病院と、さらには福祉施設とも連携して、患者さんに対応して参ります。支障なく予約、受診、検査、入院、退院とすすむように地域医療連携室を中心に対応して参ります。

 地域包括ケア病棟の開設:3月から、地域包括ケア病棟を開設しております。患者さんには退院に向けて十分な準備をして退院できることになりますので、これまで以上に安心して治療が受けられることと思います。

 今後、職員が一つになって、皆様のお役にたてるよう努力して参りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

退任の挨拶

前院長 桃野 哲

 在任中は大変お世話になりました。ありがとうございます。

 私は、当院が昭和57年に八木山に新築移転した時から勤務し、今年で35年、人生の半分を赤十字病院で過ごしたことになります。新病院は緑に囲まれて素晴らしい環境に建ち、そこで以前から勤務するベテランと新入の医師で一般的な疾患の治療、定評のあった産科医療を発展させた総合周産期医療が始まり、医師の世代交代を経て今も継続しています。
私は、移転から22年間、外科医として多くの患者さんの手術を担当し、平成16年1月院長に昇任後の13年間は臨床を離れて管理業務に専念しました。院長として、診療レベルを保ち、療養環境を維持し、患者さんが安心してかかれる病院を目標に運営して来ました。
17年2月に病院機能評価を受審、以降、更新を重ね、昨年は3回目の審査に合格しました。診療面では、新しい医療機器の導入や更新を積極的に進め、医療体系ではDPC参入、7対1看護体系や、電子カルテの導入などを行いました。建築後30年以上経過し、良くない療養環境には、病室、洗面所やトイレの整備と改装を加えて改善しました。現病院の改築計画については、あと一歩の所まで進んだのですが、東日本大震災後に建築費が高騰したので、止むを得ず、いったん延期としました。新病院建築は、次の世代に託したいと思います。

 これまででの強烈な記憶は、東日本大震災です。激しく揺れましたが、幸い、患者さんや勤務者に負傷者はなく、震災直後の水、電気、ガスの無いところで職員は、一致団結して必死に動いてくれました。多くの方面から支援していただき、職員が懸命に働いたことで困難を乗り切ることが出来ました。私にとっては、最高の素晴らしい思い出です。最後に、長い間病院を支持していただいた患者さんや一緒に働いた先輩と同僚のおかげで、私が曲がりなりにも35年間勤めることが出来たことに感謝し、厚く御礼申し上げます。

4月から、当院は北院長の下でスタートすることになりますので宜しくお願い致します。