院長室だより

院長 桃野 哲

この夏も暑い日が続きましたが皆様はお元気で過ごされ、南米で最初のリオデジャネイロオリンピック、続くパラリンピックをテレビで観戦し、日本選手の活躍に声援を送られたことと思います。

「Red Cross せんだい」が100号になりました

当院の患者さんを対象にする広報紙として1992年2月に第1号を発行し、当院の診療科、医師の異動、行事や日本赤十字社の災害救護活動などについて、年4回皆様に報告して参りましたが、おかげさまで今回が100号です。この間、愛読いただいた皆様に感謝いたします。

100号を機に、少し当院の歴史にふれたいと思います。今の建物は1982年に現在地に新築され、当時、仙台市電の荒町日赤病院前、市内五橋にあった旧病院から、5月に移転しました。今年で病院は築後34年目でそろそろ建て替えが必要ですが、ひいき目で見ると、今でもレンガ色の建物は八木山自然緑地の緑に映えてリゾート地のホテルのようにも見えますし、カモシカが病院前の道路を山から山へと横切るなど、緑の多い落ち着いた環境に立地しています。ということで通院には若干不便で、今もって患者数は伸び悩んでいます。

昨年、地下鉄東西線が開通し、駅や一番丁からの交通の便は良くなりました。しかし、地下鉄開通に伴う市営バス路線の変更で、仙台駅から向山を経由し病院前を通り八木山南までの直通運転の便数が減りました。当院に向山方面からバスで通院の際は宮交バスに乗るのですが、バスは地下鉄動物公園駅を通らず手前のベニーランド前から長町に向かうので、かなりの距離を歩くことになります。そこで、患者さんの通院のためにベニーランド前バス停から地下鉄動物公園駅経由で当院までのシャトルバスの運行を検討中です。仙台赤十字病院は、これからも地域の皆さんが病気で困った時に役立つ病院を目指して参ります。宜しくお願いします。

8月中旬の7号から直近の16号まで、日本列島は北から南まで、全国が強力な台風に襲われ、10号では東北・北海道、16号では九州・四国・近畿地方で暴風雨災害が発生し、多くの方が被災して20余名が死亡、行方不明となりました。この一連の台風による被害は激甚災害に指定されましたが、復興には時間がかかりそうです。被災した皆様には心からお見舞い申し上げます。

 

台風10号の災害と赤十字病院

岩手県岩泉町に、盛岡赤十字病院から災害救護班が出動し、町内の病院に入院していた患者さんをヘリコプターで移動させて、収容しています。
北海道では、広い地域で豪雨による洪水被害が発生しました。清水、釧路、旭川、伊達等の各赤十字病院からは被災地に救護班が出動しています。北海道西十勝地方の清水町では道路が寸断し多くの集落が孤立し、地元の清水赤十字病院(92床)では職員が全員被災して病院もライフラインが切断したのですが、それにめげることなく避難所に災害救護班を派遣して、町の保健婦さんと共に被災者の健康管理に従事しています。最近になり水道が復旧した清水赤十字病院に、熊本赤十字病院が災害救護時に使用する簡易シャワー室を届けて設置し、水道が未復旧で入浴出来なかった被災者に使用されているそうです。

日本赤十字社は災害救護を社の重要なミッションとしており、1883年に磐梯山噴火の被災者救護に初めて出動して以降、日本各地で発生した多くの自然災害に際して、被災地に救護班を出動させて救護活動を行っています。これからも赤十字の活動にご理解を賜り、ご寄付・ご支援をよろしくお願いします。

(H28.9.29)